第5章 審神者と一緒にお勉強$
にしても、褒美ねぇ。
あげられる物何かあったかなぁ?
紅白饅頭?それとも金券?
長義が合格した訳じゃないしなぁ……
それに両方とも手配する時間も無いし。
小狐丸みたいに長義の好きな物がパパっと分かれば早いんだけどなぁ……
あ、そうか!
一人で悩むより、本丸の皆に聞いた方が早いのか。
妙案だと思ったので、すぐに取り掛かろうと廊下を突き進む。
出来るだけ、長義と絡む回数の多い人に絞ろうかな……
うーん、とりあえず最初は……
「くっにひろくん!!」
「わっ!?」
トレードマークのフードを引っ張って呼び止めたので、山姥切がバランスを崩して距離がほんの少しだけ近づいた。
不覚にも、彼のキラキラオーラに目が奪われそうになった。
一瞬だけね、不可抗力だよ!
「と、何だ主か」
「ね、国広くん。長義って何が好きなの?」