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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第48章 呼吸についての記録帳 (玖)


捌ノ型 烈火の舞雲(れっかのまいうん)

私、七瀬が新たに思いついた炎の呼吸の型。


手順……
玖ノ型 煉獄に繋がる型なので、型を出すやり方は煉獄を出す時と殆ど同じ。但し繋ぎの型なので闘気を出す割合は8割に留める事。
それが1番この型は良いような気がする。

赤坂氷川神社の任務で対峙した八岐大蛇が分裂した蛇、蛟(みずち)が放った血鬼術「螺旋天上」を見て、着想を得た。

型を放つと炎の龍が螺旋状に天高く舞い上がり、そこから対象の相手目掛けて一気に下降し、真っ直ぐと捉えて向かう斬撃。


※本日(6月16日)に師範の杏寿郎さんと勝負した際に初めて使用。3本目終了間際に、彼がたった一回この型を見ただけで形にした。本当に本当にびっくりした……。

どんなに新しい型を思いついても、自分の物にしようと精一杯努力しても、あっさりと追い越していく杏寿郎さんが凄い。やっぱり柱の力は規格外だなとつくづく思った。

それと同時にとても悔しい。一本目、引き分けで終わったのが夢物語のような気がする。

追いついた!そう思っても、その距離をいともたやすく開けられてしまう。

継子になって一年。本当に私はまだまだだ。明日の稽古からまた気持ちを新たにして頑張っていこう。


———ここまで書いた所で、襖の外から声をかけられた。
私の名前を呼んだのは、今ちょうどこの記録帳に記していた相手。

杏寿郎さんだ。

「今、いいか?」
「はい、大丈夫です」

そして、彼を部屋に招き入れた——



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