第36章 3日分の炎 ✳︎✳︎ +
「はあ、もう……これ以上は……」
彼女が息を上げながら訴えてくる。ダメだ。まだだぞ七瀬…
「3日分と、言っただろう?」
俺は更に胸への刺激を強くした。
「あっ……」
ん?これは………
彼女の両足ががガクガクと震え出した…と思うと、そのままズル、ズル……と体が畳に向かって下がっていく。
待て待て、七瀬。
「……と」
彼女の胸から口を離した俺は、咄嗟に恋人の体を右腕で支えた。
良かった、間に合った。
「布団を敷いてくる。すまないが待っててくれ」
「ん、」
七瀬の唇に一つ、柔らかい口付けを落とすと、寝具が入っている押し入れを開ける。
確か……これだ。彼女がいつも使用している敷布団を引っ張りだし、部屋の中央に真っ直ぐ敷く。ちらりと恋人を見る。いかんな、やりすぎたか?呆けているな。
「立てるか?」
「はい……」
布団を敷き終えた俺は七瀬に手を差し出し、握ってくれた彼女をそこから立たせた。すると、目の前の恋人のはだけた着物から、晒されている鎖骨と胸元。
これが俺の中で燻っていた本能を刺激させる……むぅ、これはいかん……。
「その姿はなかなか悪くないな」
「えっ、あっ…やん」
七瀬の前にしゃがみ、着物の裾をそうっと左右に開いてみる。現れるのはスラッと伸びている彼女の両足だ。
両の太ももを上から下に向かって撫でた俺は、愛液をじわっと滲ませている入り口へと顔を寄せる。
湿っている下着を脱がせてみれば、そこからは自分を誘う彼女の欲が光っていた。
ゴクンと喉元が鳴る。
「嬉しいな、こんなになるまで求めてくれるとは」
「あなたに体のどこかを触れて貰うと…いつもこうなるん、です」
「そうか、何よりだ」
「ひゃっ……あァ」