第36章 3日分の炎 ✳︎✳︎ +
俺はある事に気づく。よもやこれは…?
「む……?」
疑問が直接声にも出る。
「どうしたんですか……?」
恋人が訝しげに俺に質問をした。
「いや、気のせいかもしれないが……少し大きくなった気がする」
訂正だ。確実に大きくなっている。間違いない。
しかし、何故だ?
そう伝えると、目の前の彼女はみるみる内に表情を綻ばせる。
「それ、かなり嬉しいです!それで杏寿郎さん。私、前に聞いた事があるのですけど……」
何を聞いた?
「ああ、どうした?」
「女の人の胸って……」
“好きな人に触ってもらうと大きくなる”
そう告げられた俺は少しだけ口元に笑みを浮かべた。
「良い事を聞いた。では……」
「あっ、もうダメですよ」
愛らしい七瀬の2つの膨らみ。それを引き続きグッ、グッ…と柔らかく揉んでいく。
自分の掌に収まる大きさが良い……その思いに間違いはない。
ないのだが……
”好きな人に触れられると…”
そう聞いてしまった、俺の本能が反応した。
「んっ……あん」
彼女の胸の蕾をそっと口に含み、もう1つは指でキュっ、と優しくつまむ。