第20章 ほどけない夜が明けた後は ✳︎✳︎
「謝らなくて良い。それだけ俺に反応してくれている証拠だからな」
グッと律動が開始されると、お互いの結合部が摩擦して艶かしい音を紡いでいく。
「はあ、気持ちいっ」
パン、パン、と体が打ちつけられる音を聴きながら、私は段々と目の奥がチカチカして行った。
すると、杏寿郎さんが突然私の中から男根を引き抜いた。そしてグイッと私を起こす。
自分の太腿の上に乗せたかと思うと、湿っている昂りをゆっくりと私の蜜壺に入れて来る。
全部入った瞬間、グッと下から突かれた。
「あん!!」
一際大きな声が出た。
体の中心に響く甘くて熱い痛み。でもとても気持ち良い感覚が体を駆け巡った。
「……君も動いてくれ」