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【鬼滅の刃】闇を照らして【煉獄杏寿郎】

第7章 試練



千「月奈さん!おケガの具合は如何ですか?」

煉獄家に立ち寄ると、千寿郎が出迎えてくれた。
杏寿郎は槇寿郎と話す為に中に入って行ったが、しのぶと月奈は特に入る必要がないので門前にて他愛もない話をしていた。

千「蟲柱様もこんにちは、いつも兄がお世話になっております」

「千寿郎さん!ケガも治ってきたので元気ですよ!槇寿郎様も千寿郎さんもお変わりありませんか?」

し「こちらこそ、いつもお世話になっています。それにしても…本当にそっくりなのですね」

しのぶは煉獄家の遺伝子の強さを目の当たりにし、頬に手を当て感嘆している。
違うところといえば、下がり眉ということだけかしら。と千寿郎に微笑むしのぶに、千寿郎は困り顔で頬をうっすらと染めている。

「しのぶさん、そんな食い入るように見つめなくても…」

そう言いつつも、自分も最初の出会いがこんな形なら、相当驚いて観察してしまうだろうなと苦笑する。ケガのことがあったから、すんなりと煉獄家の遺伝子の強さを受け入れられたのだろう。

(ケガが酷くてそれどころじゃなかった、というべきかな)

千「この遺伝子の強さは、父も驚いていたようです。生まれてくる子が皆父にそっくりですからね」

その場面を想像してしまい、月奈は笑いが堪えきれず、隣にいたしのぶも俯いて肩を震わせている。

槇「そりゃ驚くだろう。瑠火の遺伝子が見当たらない、小さい自分が生まれてきているんだからな」

千「父上、兄上も。お話は終わられたのですか?」

千寿郎の後ろに現れた槇寿郎を見て、しのぶは更に驚いていたが、すぐさま頭を下げて挨拶をする。
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