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【鬼滅の刃】闇を照らして【煉獄杏寿郎】

第6章 迷いと決意



(あぁ、とうとう来てしまった。お館様が決断された)

し「準備をして出発しましょうか、煉獄さんは本日の任務は?」

煉「非番だ!お館様のお邸に行く前に家に寄ってもいいか」

し「えぇ、もちろん。冨岡さんもお呼びします」

言うや否や、しのぶは冨岡の元へ鴉を飛ばし、月奈の手を引いて部屋へと向かった。
アオイに手伝って貰い、入院着から着物に着替えて部屋を出ると、少し歩いた先に二人が話している姿があった。

杏寿郎の姿を見てハッと思い出した、お館様の元まで抱えて貰うことを。

(いや、でも今回は冨岡様がいらっしゃる!冨岡様にお願いしよう!)

一縷の希望を見出し、パァッと表情が明るくなる。
良かった良かった、と少し軽快に二人の元へ歩み寄ると、冨岡さんですが…と月奈に向き直りしのぶが話し出した。

し「外出中ということで、直接お館様のお邸に伺うと返事がきました」

ーなので、今回も煉獄さんに抱えて貰ってくださいね。

しのぶはそう言って苦笑すると、月奈の肩をポンと叩いた。こうなれば、自分にはどうすることもできないのだ。諦めるしかない。

「...よろしくお願い致します、杏寿郎様」

煉「うむ。前回よりも急ぐことになるが、体が辛くなったら言ってくれ!我慢はするな」

「…横抱きではなく脇に抱えてくださる方が…」

と提案してみるが、しのぶに笑顔で却下された。
自分から脇に抱えて欲しいなど、女の子なのですから言ってはいけません。と言われ項垂れるしかない。

「では、最初から目隠ししていただけますか。視界の流れが速いと酔いそうなので…」

煉「そうか!それならば最初から目隠しをして運ぼう」

(間近で杏寿郎様を見るなんて、先ほどのことを思い出して耐えられない!いっそ気絶していたい…)

し「では、まずは煉獄さんの家に向かいましょうか」
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