• テキストサイズ

【鬼滅の刃】闇を照らして【煉獄杏寿郎】

第23章 隠し事



ーしかし何を隠しているのか分からん。そもそもそれを突き詰める必要はあるのか?

尋問の様に繰り広げられる月奈への詰め寄り。その様子を見ながら杏寿郎は月奈の隠しているものが見極められず歯痒くなる。しかし、それを暴いた所で何かが変わるわけでもないという気持ちとハッキリしないことへの苛つきが胸中でせめぎ合い押さえ込むために組んだ腕に力がこもる。

煉「隠したいことや嘘を無理に暴く必要はないだろう!いつまでもお館様の屋敷にいるわけにはいかない。とにかく場所を移すことをお勧めする!」

そう言って部屋を出て行く杏寿郎の後ろ姿にホッとすると同時にもう少し気にして欲しいというとても自分勝手な考えが頭をよぎった。

(なんて馬鹿な事を考えているのかしら。最低だわ)

し「…そうですね。月奈、とにかく蝶屋敷に行きましょう」

蜜「私も行くわ!」

行冥は「気を付けて帰れ」と頷いて尋問会と称されそうな再会は解散となった。といっても女性陣二人からの尋問は終わりそうにないなと月奈は憂鬱な気持ちで蝶屋敷へと向かった。
/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp