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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第23章 こいびとおにいちゃんズ。の彼女






「なんであんななんでしょう…?」

天気は曇り。
同じ悩みを抱えた女3人。
私の部屋。
顔つきあわせ、内緒の、
困り事…

「とっても優しいんですけどねぇ…」

「はっきりして下さらないんですよねぇ」

「何かあれば大声を出せばいいと思ってるんです。
もう慣れているので怖くもないんですけど」

「怒鳴られるんですか?」

「あのお方も声は大きいけれど怒りはしませんね…」

「照れ隠しなのもわかってはいるんですけど」

「私、怒鳴られたりしたら家出しそうです」

「…そうですね、普段優しいだけに」

「あ、彼も普段は優しいんですよ?」

「申し訳ないことに私すごく知ってますー」

それぞれの想い人との関わりに
多少の不満を抱く私たち3人。
自分勝手な男心をどうやり過ごすかを
考える私たちは、
奇しくも同じタイミングで
同じ悩みを抱えていた。
愛するヒトへの割り切れない気持ち。
ちょっとした事で起きるすれ違い。

「どうしてほしくて
あんな事をするんでしょうね…?」

「「…どうしてほしくて…?」」

……

「私になにを求めているのでしょう?
はっきりと言って下されば
私もどうにかできると思うのですが…」

「…ですが?」

「私を尊重して下さるんでしょうか。
なかなか言葉にして下さらなくて」

「…私は『言わなくてもわかるだろ』って
言われてるみたいです。
どうしてわかると思っているのかが
不思議なんですけど…」

「結局あのお方の意にそえなかった自分が
嫌になるんです」

「あぁ、委ねられてのその結果は
確かにツラいですね…」

「なら最初からちゃんと言えばいいのに」

「…不死川さんはっきり言ってくれそうなのに」

「言いませんよ?」

「それはおツラいですね」

「はい、」

「おかしいなぁ…甘えてるんですかね」

「甘えて?そんな可愛いですかね」

「私には絶対に見せない部分かなぁって」

「それは…ちょっと…」

「嬉しい、ですよね?」

「他の方には見せない所を知っているのは
幸せですね」

「そ、そう、ですね…」

「それは煉獄さんも同じかも知れません。
それを踏まえて解決の糸口は見えましたか?」

「……」

「……」

あれ?





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