第19章 思い出　☆彡

「だっ…って…！ぁあ、で、でき、ちゃう…っ」

…まぁそうだろなぁ。
その理由しかあり得ねぇわ。

「出来ればいい…っ、作ろ、ぜ？」

「え…？」

「…可愛いの、…欲しくねぇ？」

俺の囁きに、涙をこぼす睦。
きれいな涙…

「…天元…だいすき…っ」

「あぁ、俺も…。ごめんな…愛してるよ…」















何が、
『ごめん』だったんだろう…。

真昼間の情事の後。
彼の腕に抱きしめられながら
そんな事を考えていた。

凝りもせずヤキモチを焼いた事？
こんな時間に無理矢理抱いた事？
それとも、ナカに、…する事…？

でも、久しぶりに…ナカにされた。
どくんと脈打っては愛が吐き出されて、
その都度、私は身体を震わせた。
それが気持ち良かったなんて…
私はおかしいのだろうか。

「…睦？顔赤いぞ。大丈夫か？」

心配そうに覗き込まれ、
なんだかとっても心地いい。
この人に心配されるのが好き。

「ん…大丈夫…」

ついさっきまでの、
ひどく落ち込んだ気分。
ケンカのせいで。
でもそれを、すぐに払拭してくれた彼。
ケンカなんて大嫌い。
だけどその後は、ケンカの前よりもっと、
仲良くなっているから不思議…。
だって今、この人が愛しくて仕方がない。

「…天元…あの、ね…」

「んー…」

背中から私を抱きしめる彼。
なぜ正面からじゃないかというと…

「…そろそろ、抜いて…」

「なんでよ。もう少し馴染ませてからな…」

「え…ぁ、んっ」

本気で、子作りをするつもりなのだ。
未だに私のナカに挿れたまま。
しかも奥までぴったり。
おまけに塗り付けるように緩く動かして来る。

「いや…あん、…動いちゃ、やだ…っ」

「…かわいいな…感じんの…？」

「ば、かぁ…ちが…」

「違うのか？…じゃココ、なら、感じるなぁ…？」

「ひ、あぁっ！」

『違う』の意味をするりとすり替えて、
天元は私の入り口を押し広げるように、
お腹の裏のある一点を先端で擦り続けた。
待って、コレじゃぁ…

「や、めて…もう、しちゃだめ…っんぁあ！」

「悪ィ…っ止まんね、」

私の愛液と、さっき注がれた白濁が混ざり合って
ひどく卑猥な音がする…
恥ずかしくて仕方ないのに、
内臓を掻き回されるような感覚が
私を恍惚の淵に突き落とす。