第18章 嫉妬
「優しく、気遣って…ぁ…っくれて、
うれしかった…んぁっ、」
「…だから、好きに…っされてもいいって?」
だめだ、可愛いコト言われる度に
優しくなんか出来なくなっていく。
「だって…愛されて…るの、っあ、だめぇ…っ」
「ちゃんと…っ言え」
「やら、それ…っきもち、の…あんっんぁあ」
「睦…」
話ができるように、動きを緩くしてやると
「ぁ、ぁ…や、だ…やめちゃいや…」
俺の首に両手でしがみついて泣いた。
それでも動かない俺に
何をすべきなのかに気づいたようで
「…っ愛され、てるの感じて…っく…
そん、な…天元になら…ぅうっ…
何され、ても…いい…っ」
嗚咽を堪えながら、
緩くてもどかしい刺激にも耐えながら
何とか告げた睦が、
首に腕を絡みつかせたまま俺と目を合わせ
「…天元、お、ねがい…っ」
ちゅっ、と強請るように唇を合わせてくる。
我慢できないのか、自ら腰を揺すり
イイ所に充てようとしているようだった。
「…たまんねぇな睦…」
乱れた夜着を申し訳程度にひっかけて
真っ白い肌は紅く染まり
気怠げにもたげた頭に、とろけた双眼。
睦の全部が、俺を誘惑している。
「…どうしてほしいって?」
「さっき…みたいにぃ…」
「さっき、って…?」
「ん…やぁ…」
「言え。…でなきゃ、ずっとこのまま…」
「や、だ…もっと…!おくを、っ」
「ナニで、ドコを…?」
「や…いじわる…」
恨めしそうに俺を睨む目からは
涙がぶわっと溢れた。
なんだろうなぁ、泣かすのは趣味じゃねぇ。
こいつの涙は見たくねぇはずなのに。
今日ばっかりは泣き顔が可愛くて仕方ねぇ。
「かわい…睦、
可愛くオネダリしてみ?俺しか、聞いてねぇから」
優しく頬をさすってやる。
「っ…天元の、おっき、ので…
1番おく、…いっぱい突いて…っ」
思い切り恥じらいながら
それでもちゃんと口にした睦。
「やっべぇ…マジで言うのかよ…」
「うぅう…ばかぁ…!」
「あぁ、泣くな泣くな。
今のですっげぇヤル気出たから。
いっぱいイかせてやるからな…っ」
そうして、朝まで愛を埋め込んで行く。
互いに昼間感じた嫉妬なんてもう芥子粒だ。
たまにはあんな刺激も、悪くねぇけど。
☆彡