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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第17章 愛月撤灯





ひとりぼっちの俺たちが、こうして出会って
周りに支えられながらここまで来たな。

睦、俺の居場所は、お前の隣しかねぇよ。
お前のためであり、俺のため。

ぎゅっとしがみつく睦はやっぱり泣いていて
俺は少し、困ってしまう。

「それも、幸せの涙か?」

こんなに愛していて
ずっとそばにいるのに、
お前の涙の理由もわからねぇや。

「…ん…」

そうして、俺の頬に唇を寄せる。

「可愛い睦…」

そのまま、
俺からも睦の頬に口づけ返した。

「睦、俺が、そこまで行くからな…」

「…え?」

飲み込みきれない睦は、
きょとんとしてこちらを見た。
俺はそれを見て、つい笑う。
そして唇を奪った。

睦はおとなしく受け入れて
それどころか自ら身を寄せてくる。

「お前が立ち止まっちまうのなら
俺がそこまで行ってやる。
安心して、迷子になってろ」

「……」

睦は俺に全身で擦り寄った。

「うん…まってる。絶対に、迎えに来てね」

そう言って、俺の髪に指を差し入れる。
嬉しそうに微笑んだ睦は
今まで見た中で一番きれい…。
理性なんてもの、
ものの見事に消し飛んだ。



あんな事を言ったものの、
こんな状態の睦を
好き放題抱くほどクズじゃねぇ。

それでも、俺を求めてくれる睦のために
ゆっくり愛す。
離れちゃいやだと泣く睦を
膝の上に乗せたまま繋がった。

唇は睦に塞がれたまま。
腰を押し上げる度に上がる
小さな喘ぎが俺を悦ばせ満たしていた。
睦も、俺に縋りつき、
いい場所を探りながら俺を締めつける。

「…っ…はぁ…は…」

荒くなる呼吸、

「…イく?」

俺の問いに、ゆるく首を振る。

「…イ、けなぃ…」

ぽろりと涙を零した。

「きもち、けど…イけな…」

……それは、地獄だな。

睦の腰を押さえつけて密着させる。
一番奥に押しつけたまま
細かく速く揺さぶると

「やあ…っ!」

がくんと首を仰け反らせ全身を震わせた。
準備は出来ていた、後は強い刺激だけ…

「…っ天元…っ!」

無防備な首筋に口づけをうずめ
睦の絶頂を誘う。




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