第51章 .☆.。.:..密室:*・°☆.
「あ…あ…、っん」
イイ所に当てたくて
こちらからも腰を揺らしてしまう。
2人の動きが同調して
ひどく気持ちいい…
「…っ、睦…、じっと、してろ」
堪えきれないように宇髄さんは言うけれど
「や…むり…っ」
こっちだって堪えられない。
「むね…っ胸、やめて…っ」
それで止まれるかどうかはわからないけれど。
「いやだ…お前、ココ好きだろ…っ」
指先でつまみ
震わせるように左右に動かされ
「っ…んぁあ」
より大きく腰を揺らしてしまう。
もう
身体がおかしい。
視界も歪んで…
私の上に覆い被さる宇髄さんの着物が
肩のあたりに触れて擦れた。
ふと、私だけ乱れた格好である事に気づき
彼の着物の合わせを左右に大きく開かせる。
その胸元から両手を差し入れて
素肌を辿った。
背中まで回した腕を
ぎゅっと強く抱きつかせると
宇髄さんは驚きながらも嬉しそうに笑い
「脱げ、って?」
私の頭を撫でてくれる。
「私、だけはイヤ…」
それを聞き、上機嫌で
器用に両腕を抜いて諸肌を脱いだ。
惜しげもなく逞しい身体を披露して
これなら文句ないだろうとでも言いたげに
小さく笑ってから
「俺だけも、イヤだ」
さっきの私の言葉を模して
長襦袢ごと、更に着物を乱しにかかる。
背中の帯の結び目を器用に解き
無様に緩めてから
重なっていた合わせをめいっぱい開いた。
「帯……」
ぽつりとひと言漏らしてから
ふと思案顔になり、
「やっぱこのままにしよ…」
ニヤリと笑う。
「え…ど、して…?」
邪魔だなって言いそうなのに…
「解き切っちまうより…
このままの方がいやらしい…」
「えぇ…っ」
中途半端に引っ掛かった着物…
そこから大胆に覗く、
普段は隠れている胸や脚…
確かに…
いやらしく見える…かも。
この人はそれが良いか知らないけれど
私は激しく恥ずかしい…!
いっそのこと、脱がしてほしい。
「やだ!」
両手で彼の肩をぐっと押し戻した。
すると不自然なほど簡単に
私の上から起き上がり…
あれ?
と拍子抜けしていると
両膝を突いた体勢の宇髄さんの膝の上に
下半身を乗っけられて
腰から下が天井を向く格好になり……