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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第38章 金魚の昼寝





脱力する身体が2体、
そこに転がって呼吸を整える。

大きく開いたままの睦の脚。
そこにのしかかり、
腹を密着させた。

は、は、と短い呼吸が
この耳に届かないワケがなかった。
でも我慢のきかない俺は
そこに唇を重ねてしまったのだ。

「ん、…んっふ、んん、ッ」

苦しそうに眉根を寄せて
悩ましげに身をよじる仕種がたまらない。

もうお腹いっぱいとばかりに
顔を逸らそうとした。
そんなもの、俺が許すはずもなく
硬く閉じられた口唇を強引に割り、
その隙間から差し込んだ舌で
狭い咥内を這い回る。

「ん、ふ…っんん″…!」

息苦しさに抗議の声を上げるが、
まだ甘い雰囲気を逃したくない俺は
やめてやる事ができずにいた。

俺の下で暴れてはみるものの、
こいつが俺の力に敵うはずもなく……

悪ィ悪ィ…
でもこの可愛いのは
俺の心を乱すに充分なんだよ。

愛してるよ、…

こんなに素晴らしい時間を過ごしておいて、

「…っば、かぁ…も、脚が…ッ」

そんな悪態をつく睦はやっぱり……
可愛い…

「脚?」

濡れた目尻に唇を落としながら
のんびりと訊き返した。

脚ってのは、
今俺の腰を挟み込んでいるこの脚のことか?

「…いたい…、」

イタイ……

「……っ!」

畳を叩きつける勢いで腕を突き
慌てて身体を持ち上げる。
俺の下に組み敷かれていた睦は
さっきの余韻で、白い肌を桜色に染め上げて

惜しげもなく曝されている裸体は
眩暈がするほど艶めかしく、
恨めしげにこちらを睨む目にすら
色を滲ませていた。

痛い、と言っていた脚は
股関節が凝り固まったのか、
きっと閉じるのに痛みが生じるのだろう。
大きく開かせたまま
思い切り押し付けたから…
だけど…
いつもなら恥じてすぐに隠してしまうソコが
淫らに開かれたままこちらを向いていると、
おかしな目で、見ちまうだろって事で…

……これは。

やべぇ…

睦のすべてが
俺を呼んでいるような気になってくる。

腹の奥から邪なものが湧き上がるのを感じ
もうやめろと止める自分と
目の前の獲物を
愛でたくてたまらない自分とがせめぎ合う。


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