第3章 2
「「え?」」
そう
私は
親と縁を切ってここまできた
始まりは中学三年のとき_________
「ああああああ〜」
「やっぱり声優さんっていいなあああああ〜」
「めっちゃくちゃ尊い・・・」
学生生活を推しと声優さんに費やしていた私
「ちょっと!ちゃんと勉強してるの?!」
「あ〜はいはい。やってますよ〜。」
「でてって。でてって。」
「もう!ちゃんと話きいてるのかしら?!」
ぶつぶつ言いながら母は去る
うざったい
好きにさせてよ
面倒くさいなあ、もう
こんなのばっかり
本当は
声優になりたいのに
1度言ってみたら反対された
確かに、有名にならないとそこまで収入はない
でも...
それでも...
夢は変えられなかった
それで、中学卒業直後
「お母さん。私、家出る。」
「は?!何言ってるの!?」
「もう部屋も借りてる。おばあちゃんが保証人とかになってくれたから。」
「何するつもりなのよ!!」
「前から言ってんじゃん!!声優になりたい!!だから養成所に通うの!!」
「そのためにバイトだってするし、独り暮らしだって頑張れる!!」
「私の夢を邪魔しないで!!」
「なんでいつも否定ばっかなの?!!」
そう言って
私は家を飛び出した。
親の連絡先を消し、
家にも最後に連絡したのは
「私からは縁を切らせて頂きます。」
だけ。
もう会いたくもない。
寂しくない。
養成所では友達が出来なかったけど、全く悲しくない
1人だからこそ楽しかった
好きなことができた。
もう親のことなんか忘れてた。
「というのが私の学生時代です笑」
「いや、笑、じゃないよ!!」
「え??」
「親の反対振り切ってここまで来たってこと?!」
「まあそういうことですね。」
「ていうか花江さんって、前から思ってたんですけどお兄ちゃんみたいですよね笑」
「人の心配をいっぱいしてる」
「私一人っ子だったので、お兄ちゃん欲しかったなあ、とよく思ってたんです笑」
「こんな状況でもちゃんはマイペースな喋り...」