第2章 1
私は花木。
平凡で、どこにでもいるような・・・
とはいかない
なぜか
そりゃ勿論ずば抜けた才能がありまくってるとかじゃない
私は歌が得意、というか上手
自分で言うのはあれだけど〜とか微塵も思ってない
他人の前では謙遜するけどさ
いやだって
そこらへんにいる人達よりかは上手い自信がある
やっぱり自信を持つことは大切だと思う
まあ今私自信なくしてるんですけどね
自信がなくなると心の中でお喋りになるんだよなあ
で、だ
今私はというと
試験監督「それでは次、花木さん。」
「はい!」
ああああああもうやばいって
こわいこわいこわいこわいこわい
むりむりむりむりむりむり
試験監督「まず志望動機についてですが」
なんだよその質問
前の人には聞いてなかったじゃん!
試験監督「素直に、とてもやりたい仕事だったから、とありますがいつ頃から声優になりたくなったんですか?」
「花江夏樹さんの声をきいてからです」
試験監督「それはアニメですか?」
「はい。何のアニメかは忘れてしまいましたが、凄く綺麗な声だなと思い調べてみたのがきっかけで声優という仕事に興味をもちました」
・・・そっから記憶ないです
ああ・・・
どうなっちゃうんだよ・・・
81さん・・・合格させてくれ・・・