第5章 ep.04 貴女と居たい
ミィナ
「えっ…もしかして」
それを見ていたミィナが口に手をあてながらミフウを見ると、彼女はニヤニヤしながら頷いた
ミフウ
「そのもしかして、だな。フリントは公言してたけど…あの様子じゃノムは最近気付いたって所か、嫌ってたくせにね。ヴィンスは…無意識か?」
ミィナ
「そうなの…ふふ、あの子は誰が良いのかしら」
ミフウ
「さぁね。その感情もまだ無いんじゃない?」
ミィナ
「愛してくれる人がいるって…良い事ね」
嬉しそうに話すミィナを見てミフウは頷いてから、残っていたお酒を飲み干した。
ミィナ
「こんな楽しい空間に呼んでもらえて良かった。あの子と再会してから毎日が楽しいの」
ミフウ
「リディアもあんたの話ばっかりしてるよ。良かったな、再会できて」
ミィナ
「ええ。そう、ね…」
ミィナは一瞬だけ表情を曇らせたがすぐに笑みを浮かべてコーヒーに口をつけた
寒空の下を輝く船は暖かな雰囲気を乗せて、海上を暫く走った─…