第13章 ep.12 通じ合った心
ヴィンス
「じゃあ…分かってて来たって事?」
リディア
「う、ん…」
しっかりと頷くリディアを見るとヴィンスは小さく息を吐き出して、彼女の華奢な身体を腕の中に閉じ込める
ヴィンス
「可愛い…リディア。本当に良いのか?」
リディア
「うん、勿論…ヴィンス」
──────…
─────…
ヴィンス
「こっち見て。俺から目を離さないで」
リディア
「……っ…」
ヴィンス
「君は…綺麗だね」
リディア
「…っ…どうして、そんな嘘吐くの」
ヴィンス
「おいおい、嘘なんか吐くわけないだろ。君はずっと綺麗だよ」
リディア
「こういう時ばっかり都合良いね、ヴィンスは」
ヴィンス
「そんな事ないさ。…言わないだけで思ってるよ」
晒される白い素肌に唇を何度も這わせながら、ヴィンスはリディアへ声を掛けていく。
時々、小さく震えるリディアの姿を愛しく思いながら
リディア
「ん、ぅ…はっ…ヴィンス…」
ヴィンス
「苦しいかい?」
リディア
「違っ…嬉し、の…ヴィンスと…ぁ…繋がれて」
ヴィンス
「……っ…全く、君は…」
リディア
「んぁ…っ」
リディアの中の心地に息を吐き出していたヴィンスだったが、リディアの言葉に思わず理性を手放しそうになるがそこは何とか耐えて…優しくリディアを突き上げていく
リディア
「は、ぁッ…ヴィン、ス…あ、ぁっ…」
既に慣れたリディアには快楽が次から次へと襲ってきて、それに耐えるようにシーツを強く握る。
だが、彼女が握るシーツにまで嫉妬するようにヴィンスはリディアの指を絡めとりベッドに張り付けた。
リディア
「あ、んっ…ヴィンス…っ」
ヴィンス
「…っ…リディア、好き…だ……くっ」
二人は同時に果てると幸せに浸るように見詰め合い笑みを浮かべる。
初めて繋がれた幸せと、それで改めて確認する互いの気持ち…心までが通じあっているような感覚は二人をしっかりと結んだ。
そして、二人は唇を重ねてからしっかりと密着して眠りについた…