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狂おしいほど君が好き。
第1章 誰の目にも触れないように
「……はぁ」
午後の授業中。
黒板に連なる数字を眺めながら、私は周りに気づかれないように小さくため息を吐いた。
…まだ、体が熱い。
さっきの行為を思い出して熱くなる頬を両手で押さえながら、ちらりと恭弥くんが座る席に視線を送る。
恭弥くんは先ほどの行為が嘘のようにしれっとした顔で真剣に数式と向き合っていた。
メガネ、かっこいいなぁ…。
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