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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第13章 新居と継子たち


「そんなところだと思った。その任務に関しては承知しかねる。だいたい宇髄は俗世から隔離されていた更紗に、そのような任務が出来ると思うのか?」

「いやいや、さすがに姫さんに客の相手はさせねぇって!化粧で顔に傷作らせて、下働きとして潜入してもらう。んで、男が歩きゃ派手に目立つ場所を捜索してもらう予定だ」

もちろん更紗は花街が何なのかすら知らず、2人の会話についていけずに、キョトンとした顔で杏寿郎と天元を見ている。

「花街とはどのような場所なのですか?私では力不足ですか?」

……2人は困っている。
力量で言えば問題ないのかもしれない。
だが、花街の説明をすることがどうしても憚られてしまう。
それでも任務を仮に受けることになれば、知っておかなければならない。
事前に情報があるのとないとでは任務の成功率に影響が出る可能性がある……それに特殊な街なので、下働きとしての潜入であっても、警戒し自衛する心づもりでいなくてはならない。

無知で無垢な少女に、気が進まないながらも諦めて杏寿郎は説明をすることにした。

「花街は文字通り、花を売り買いする店が立ち並ぶ街だ。花というのはここでは女性を指す。つまりこの任務を受けた場合、更紗はそう言った店で下働きとして潜入し、鬼の捜索を行うこととなる。君は警戒心が低いので、俺はとてつもなく心配だ!」
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