第13章 新居と継子たち
「相変わらず派手に仲が良くていいこったなぁ!ふぅん、ここが煉獄と姫さんの新居かぁ……って煉獄家と全く同じじゃねぇか?」
天元だ。
なぜかいつも新しい出来事を嗅ぎつけ、いつもこうして姿を現してくる。
「仲が良いのは今に始まったことではないので存分に愛でたいと思っていたが、君が現れて更紗が隠れてしまった!相変わらず宇髄は神出鬼没だな!新居を見に来たのか?」
「俺の事は気にせず接吻くらい好きにしてくれ。それより俺が来たのは新居もだがお前の新しい継子を見に来た……後は姫さんに同行任務を依頼するかもしれねぇから、煉獄に許可を取りに来た!」
杏寿郎は好きにしてくれと言われたので更紗の顔を上げさせてしようとしたが、更紗が胸にしっかり顔をうずめてしまっているのと、音柱直々の同行任務の依頼……しかも自分に許可を取りに来たという言葉に何か嫌な予感がして天元に視線を戻した。
「継子たちはもうすぐ道場に向かうはずなので後で共に向かえばいい。それで、更紗に同行任務の依頼とはどのような任務だ?俺の許可が必要など、ただならぬ事態を想定してしまうのだが?」
更紗も任務内容が気になるようで、杏寿郎の胸元から顔を出し天元を見つめる。