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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第9章 風柱と那田蜘蛛山


「更紗、お父さんは杏寿郎君と少しお話しするからお母さんから住所を聞いて文通できるようにしているんだよ、いいね?」

遠巻きに
君たちが入ると話しが進まないから、そっちで大人しく楽しく話していてね
と言われているのだが、素直な更紗とそれによく似た紗那は気付かず大きく頷く。

その様子を満足げに見て、涼平は杏寿郎に向き直った。

「どうやら更紗は母親の性格に似てしまったようだね。なかなか手強いから、君もうまく更紗と付き合っていってくれると助かる。それで……杏寿郎君のお父上や弟君は更紗の事をどう思っているだろう?うまくやれているかい?」

涼平の上手い更紗と紗那の扱いに苦笑したが、確かに更紗のトンデモ少女ぶりは紗那に似たのかもしれない。

そして更紗の自分の家での様子を思い浮かべ、穏やかな笑みに変化した。

「父も弟も大変更紗さんを大切に思っています。母が亡くなってから父は臥せっておりましたが、彼女が我が家にやって来て日々過ごすうちに徐々に元気を取り戻し、今では私よりも任務から帰った際は心配されるほどです」
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