第7章 不穏な影と全貌
天元は男の顔の反応を見てその考えが当たってると確信すると、床に着いていた足を男の左手に勢いよくのせる。
「うぐっ……!!」
「姫さんの手足に残ってた痣、左手できつく握られた跡だった。てめぇのこの汚ぇ左手だ!この左手で姫さん掴んで押し倒したんだよなぁ?!」
男の手を踏みつけている足をグリグリとよじると骨が軋み、あと少しの力で手の骨が砕ける。
そのギリギリの所を見極め苦痛のみを与える。
「派手に痛てぇよなぁ?だが、姫さんが今までてめぇに与えられた苦痛はこんなもんじゃないんだわ。せめてもう少し耐えて俺の話聞いとけや」
ついに男は痛みと恐怖から失禁してしまった。
天元はそれを一瞥すると舌打ちする。
「存在も汚ぇがマジで汚ぇもん体から出すなよ、見苦しい。話の続きだが……俺は元忍でなぁ、今てめぇに与えてる苦痛を更に上回る死なねぇ程度の派手な苦痛を、気が狂うまで与える続ける術を知ってる」
ニヤッと恵まれた作りの顔を歪んだ笑顔で満たし、男の顔を掴んでいない右手にクナイを握り、男の左目にゆっくり近付ける。
「知ってるか?目が派手に破裂しても、大概の人間は死なねぇって」