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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第26章 月と太陽


更紗が目を覚ましてから2週間が経過した。

その間、蝶屋敷へと更紗の両親や煉獄一家、そして珠世や愈史郎がお見舞いに来てくれた。

この中で特に大変な思いをしたのは涼平だったらしい。
多大な心労を被った涼平はげっそりとやつれ、更紗よりも入院が必要なのではと思うほどだった。
かと思うと、紗那は元気そのもので治癒の能力に関しても

「なくなっちゃったものは仕方ないよね!自然と引き継がれるから村で秘匿にしてただけだし、村の人もなくなったからって怒ったり悲しんだりしないよ。むしろ更紗ちゃんの過酷な人生を知ってるから、これからは自由に好きなところにいけるじゃないか!って喜んでたわよ」

とあっけらかんとしており、緩い母親や村人に感謝したのは言うまでもない。

煉獄一家……千寿郎は涙を流しながら更紗の無事と改めて杏寿郎の無事を心から喜んでくれた。
そして槇寿郎……杏寿郎と無事に再開した時もだったらしいが、更紗にとっては初めてとなる槇寿郎の涙を見た。

誰しもが死んでもおかしくない状況で昏睡状態だったとは言え、2人は双方の両親との約束をしっかり守り命を繋ぎ止めて帰ってきたことが何より嬉しかったようだ。
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