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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第25章 決戦と喪失


「い……一発芸は考えたことがありませんでした。それも面白そうですが、私はやっぱりこれがいいです。合戦でお願い事を叶えてくれるってお聞きした時から決めていたので」

柱たち一様に安堵のため息。
杏寿郎や天元は心做しかガッカリしているようにも見えるが、そんなのは皆見えないふりである。
2人に話を蒸し返される前にしのぶがポンと手を叩いて新たな提案を出した。

「それなら煉獄さんと更紗ちゃんの祝言の時がいいのではないでしょうか?柱も全員が集まりますし、他の参列者の方も喜ばれると思いますよ」

「わぁ!いいのですか?それは何よりの贈り物です!杏寿郎君、祝言の時に叶えていただいてもよろしいでしょうか?」

ふわりと満面の笑みを浮かべる更紗の願いなど退けるわけもなく、杏寿郎は大きく頷いた。

「もちろんだ!さて、これから忙しくなるぞ!お館様に柱が呼ばれているのでそちらに参加して、それから祝言の準備だ!まずは更紗の体調が良くなってからだがな!」

「はい!早く良くなりますね!」

こうして多くの犠牲を出し悲しみが残るものの、それぞれがそれらを受け入れて前を向き未来へ進んでいく。

そして更紗は治癒の能力と引き換えに、恐らく柱就任最短記録を更新して鬼狩りの生活に幕を下ろした。

あとはたくさんの願いを叶えるだけとなる。
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