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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第16章 柱と温泉


あの左手の一件から僅かな時間の後、炭治郎は禰豆子に背負われて帰ってきた。
例の兄妹鬼は偶然にも頭のみであるが再会を果たしていたらしい。

負けた悔しさからか初めは罵り合っていたが、炭治郎や禰豆子が感じた雰囲気によると消えゆく中で無事に仲直り出来たのではないかとのことだった。

仲直り出来たのはいいがその兄妹鬼との戦闘で花街の一角は瓦礫の山と化してしまった。
しかしこれで鬼による被害は食い止めることが出来たと全員が胸をなで下ろし、更紗の力で怪我を治してもらった皆は元気に藤の花の家紋の家へと移動して休息をとっていた。

杏寿郎とて花街にこそ遅れて到着したが、別の任務を終えてすぐに駆けつけたのでそれなりに疲れはあったようで、皆と同じように就寝準備を終えると話しもそこそこに更紗と共に眠りについた。

そして昼過ぎに目が覚めて隣りを確認すると、まだ更紗は深い眠りについたままだった。

「毒を負った上に皆の傷を治してくれたので疲れていたのだな。鬼を倒してくれて……皆を守ってくれて感謝している」

起こさないようにそっと頬に口付けをしてから布団から抜け出し、着替えと洗顔を済ませて居間に当たる部屋へと移動して茶でも頂こうと足を向けたところで、部屋から出てきた天元と鉢合わせた。
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