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Honeymoon
第5章 その日から二週間
それから二週間後。
30分も早く来てしまったにも関わらず、彼は以前と同じ所に座っていた。
相変わらず場違い感丸出しでお店に入った私に手を上げた。
こないだより少し気温が低くなったせいか、男は今夜は柔らかそうな素材の濃紺のジャケットを着ていた。
前回もきちんとしたベージュの襟付きのシャツ。
彼の方も余りこんな所にはそぐわない事に気付いた。
そして言ったのだった。
「工藤の事であんたがそんなに罪悪感を持つ必要は無い」
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