第54章 嵐前の日常
隊一「まじか…………。」
隊三「最初の噂が正しかったのか。親戚じゃなくて夫婦…だったんだな。」
そう呆然と言いながらも目の前で繰り広げられた会話は疑う余地のない程生々しく具体的で、信じる他無かった。
そして継子三人組は帰る訳にもいかず、気まずい空気に巻き込まれていた。
触れる程度の口付けまでしか知らなかった炭治郎は二人の激しい口付けを見てしまった為 顔を真っ赤にしながら俯き、善逸は股間を抑えてしゃがみ込み、唯一何も感じなかった伊之助だけは日課の頭突きの練習を淡々とこなしている。
杏寿郎は桜を横抱きにしながらそんな三人の元へ寄ると太陽のような笑みを浮かべた。
杏「帰るぞ!!!」
炭「え……は、はい!!!」
善「俺…立てません……。」
伊「は?」
杏「本当にすまない!!我妻少年は嘴平少年の裸体を思いながら走ると良い!!行くぞ!!!」