第47章 ※前途多難
「ま、まって、一度洗い場で出さないと…、」
杏「すまない、止まれそうにない。」
「…そんなっ」
その後、結局湯の中で十回を超える量を出し、洗い場で膨らんだ腹に溜まった大量の精液を出さなければならなくなった。
杏「まるで子を孕んでいるかの様だな。」
後ろから聞こえた杏寿郎の嬉しそうな声に桜は眉を寄せながら振り返る。
「そんなに楽しい…?」
杏「来世でしか見られない姿を早くも今見られている。これは嬉しい事だろう。」
杏寿郎の心底嬉しそうな声と表情に毒気を抜かれると桜は小さく息をついてから眉尻を下げて微笑んだ。
「来世か…来世も同じ年齢なのかな……。何十歳も歳が離れてる可能性もあるんだよね…。」
桜がそう少し不安そうな声を出すと杏寿郎は片腕で桜を抱き寄せながら頭にそっと顎を乗せる。
杏「俺としては少し年上でありたい。そして年上としての立場を最大限に利用して君を甘やかしたい。」
その前向きな願望に桜は思わず笑い、そして本当にそうなるような気がしたのだった。