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2人の監督生

第8章 〇〇しないと出れない部屋


~リドルver~

「かな……かな、起きるんだ。」

「んぅ……」

目が覚めると目の前には心配そうにのぞき込んでるリドルがいた。真っ白な部屋に綺麗な赤髪は映えるな…だなんて考えてる場合じゃないや。心配してくれたリドル先輩に大丈夫だ、と起き上がって見せる。

「何もないのならよかった。ところでここは…どこだろうか。ドアはそこにあるんだけど、開かないみたいで…」

「え、あ……本当だ開かない。」

「これからボクはハリネズミたちのお世話をしないといけないのだけれど…こんな変な悪戯をする生徒は、犯人が見つかり次第ボクが首をはねてやる。」

大変お怒りの様子だ。そりゃそうか、間に合わなければハートの女王の法律をやぶってしまうことになるもんね。諦めてドアから離れると、下の方になにか落ちていることに気づいた。

「紙…」

「なんだいそれは……」

「これもしや…あの有名な部屋では…?」

分からなくてはてなを飛ばすリドルに、○○しないと出れない部屋について自分が知っている限りのことを教える。聞いたリドルはさすがは寮長、冷静に受け入れてくれた。

「………つまり、この部屋からはお互いの好きな一部を触れないと出れない、ということだね。」

「そういうことです!話が早くて助かります…」

そう、出されたお題は『お互いの好きな体の一部を触ること』。お題の言葉回しがちょっといやらしいけど、つまりは好きだと思っているところを触ればいいだけだ。お互いに優しいお題でよかったと思う。

「女性に先に触れるのは忍びないから、かなから触るといい。」

「えっ、いいんですか?じゃあ触ってもいいですか!」

「うん、どうぞ。遠慮はいらないよ。」

潔いリドルに触れることを喜ぶ私。これここに閉じ込めた人は楽しいのだろうか。というかいかがわしいことを考えてるわけじゃなくて、ただ単に嫌がらせなのかもしれないけど。

「じゃ、じゃあ失礼します…」

「ん……」

「可愛い…天使……」

触ったところはもちろん…ほっぺたである。見るからにもちもちしてそうなそのほっぺ…ずっと触ってみたかったのだ。リドルもリドルで全然嫌そうな顔しないし。
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