第3章 黄瀬涼太との再会
5分待っている間にりおが戻った。
りお「ただいま戻りました。なんでこんなにギャラリーが…!?」スッ
りおは黄瀬に気づいた瞬間近くにいた水戸部の背中に隠れた。
りお「すみません隠してくださいボソッ」
水戸部はコクンと頷いた。
5分経ち、
黄瀬「いやー次の相手誠凛って聞いて黒子っちが入ったの思い出したんで挨拶に来たんすよ。中学のとき1番仲良かったしね!!」
黒子「フツーでしたけど」
「ヒドッ!!」
黄瀬は泣き真似をしていた。
降旗「すげーガッツリ特集されてる…
中学2年からバスケを始めるも恵まれた体格とセンスで瞬く間に強豪・帝光でレギュラー入り。他の4人と比べると経験値の浅さはあるが急成長を続けるオールラウンダー」
「「中2から?!」」
黄瀬「いやあの…大げさなんスよその記事。キセキの世代なんて呼ばれるのは嬉しいけどその中でオレは1番下っ端ってだけスわーだから黒子っちとオレはよくいびられたよ、ねー!」
黒子「僕は別になかったです。てゆーかチョイチョイ適当なこと言わないでください。」
黄瀬はまた泣き真似をしていた。
黄瀬「…あの、なんかさっきからりおっちの匂いがするんスけどここにりおっちいないっスかね…?」
黒子「…!?」
伊月「りおっち…?りおのことか。あーいるぞ、あれ、りおそんなとこで何してんだ?」
りおはため息をついた後、水戸部の背中から顔を出した。
りお「…久しぶり、涼君。嗅覚すごいね」
黄瀬「りおっ…ち…?」ガバッ
黄瀬はりおに急に抱き着いた。
黄瀬「本物っすよね!?りおっち…!!会いたかった…!どこに行ってたんスかも~!!!皆ちょー探してたんスよ…?」
全「えー!?そういう関係!?」
黄瀬「そうッスよ!カレカノっス!」
りお「違います。付き合ってません。」
バチンッ
黄瀬はどこからか飛んできたバスケットボールを片手で受け止めた。
黄瀬「った~ちょ…何!?りおっちに当たったらどうするんスか!」
火神「せっかくの再会中ワリーな、けどせっかく来て挨拶だけもねーだろ。ってゆーかいい加減りおを離せ! ちょっと相手してくれよイケメン君」
ボールを投げたのは火神だった。