第10章 ポッキーゲーム/桂(後ろ.ポッキーゲーム.激裏)
貴「....お、お邪魔しまーす...」
桂「遅いじゃないか葵、もう少し速く来ても良かったんだぞ。」
「「「「「こんにちは葵さん!!」」」」」
貴「こ ...こんにちは..」
さて、一言言わせてもらおう。
なぜ、いつもこんなに派手な挨拶で迎えられなければいけないのだろうか。
貴「あの、桂さん...こんなに力入れてもらわなくて構わないですから..」
桂「え?何.....もっと派手なほうが葵は好きか?それならあと50人は呼ばなければな!!ハッハッハッ。」
.....聞いてないし。
このところ、桂さんに会いにいくと必ず攘夷の方々が端に寄っていて膝をついて挨拶してくれるのだ、
それも日に日に増えていくばかり、
私はただ桂さんに会いたいだけなのに...
と毎回もてなしてもらってなんだが申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
桂「ん?どうしたのだ、今日はなんだかつれないぞ。」
桂さんに顔を覗きこまれ心配そうに呟かれる。
貴「...いや....そんなことはないですよ!!だったら...そうだ!何かゲームでもしませんか?」
そうだ、ここから重い空気になるくらいなら何か面白いことをやったほうがいいに決まってる。
楽しくなりたいと思った私は桂さんに提案した。
桂「ゲーム?...うーん、何かいいものがあったかな..?」
桂さんもノリ気なようで首をかしげながら考えてくれる。
貴「ゲーム...ゲーム..」
自分で提案したのにこれといっていいものが見当たらない。
そうやって二人で知恵比べをしていると...
攘夷「だったら桂さん!ポッキーゲームなんかどうですか?」