第12章 紅薔薇と色男/高杉(激裏/言葉責め/恥辱)戦国様リク
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遊女「.......ねぇ、聞いたかい?あの紅薔薇の君なんて呼ばれてたあの女がただ一人だけしか客をとらなくなったんだって」
遊女「....あの高飛車が?金持ちで従順な奴だったらいくらでも客とってたアイツがかい?」
遊女「世の中も穏和になったもんだねぇ」
遊女「あたしらにもその分客が回ってくればいいんだけどねぇ」
遊女達の噂はアイツの事だった。
あの晩から始まった俺と葵との関係。
それはいつしかただ一人の男しかとらない幻の紅薔薇へとアイツを押し上げていったのだ。
「.....なぁ、お前ら。その紅薔薇は今何処にいるか知っているのか?」
遊女「.....あの子が今どこにいるか?そんなの決まってるじゃないか」
一人の女がそう言い笑うと周りの遊女達も顔を合わせて笑いだした。
遊女「そのただ一人をあの店で待ち続けてるんだよ、そんなことも知らないのかい?」
遊女「悪いけどあの子はもうあの人以外客をとらないよ。相手を探してるんだったら他を当たりな.........って、」
そういいながら次々と振り返る遊女達は俺の顔を見た途端に氷みたいに固まった。
どうしてここにいる連中はそう同じ反応をするのやら。
内心でそう鼻で笑うとそいつらと言葉を交わして店へと足を向けた。
「........生憎その紅薔薇は俺のモンなんでねぇ。.....断る理由がどこにもないと思うけど?」
最後に煙管を噛み、そいつらを後にした。
遊女「.......なぁ、今の。見たかい?あの男」
遊女「.....ああ、だからかねぇ。あの子があの色男ただ一人にこだわるってのは。」
遊女「.....まぁ、確かにあれだったら独占しようとしたって文句は言えやしないよ」
遊女達の噂は紅薔薇の君からいつしか、その色男の話に変わっていった....
高杉/紅薔薇と色男.fin