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夢が叶うその日まで √5

第2章 歌い手


“離れててもずっと友達だよ“
過去にはそう言ってくれた子もいたけど結局は嘘
始めの頃は文通とかしてお互いに連絡を取り合うけどそれも数回だけ
いつの間にか手紙が途絶えて私はまた一人になる。
そんなことを繰り返してるうちに自分の努力や勇気が全て無駄に思えてきて口すら開かなくなった。

今の生活に落ち着いたのは高校に入学してから。
ようやく父の仕事が落ち着き、大学二年になった現在も同じ住居に滞在している。
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