第4章 勘違い
「里奈‥‥」
振り向くと木吉が
「あ‥ごめんなさい‥ごめんなさい‥」
里奈は泣きながら言った
「加藤さん!」
「リコさん」
「あんたね!勘違いしすぎなのよ!!」
「え?」
木吉は里奈の頭をなでた
「俺とリコは付き合ってないぞ?」
「嘘だ‥だって‥‥昨日‥‥」
「あーもう‥‥あんたって子は」
里奈は首を傾げた
「今日‥あんたの誕生日でしょ?」
「リコにプレゼントを選ぶの手伝ってもらったんだよ」
「覚えててくれたんですか?!」
「当たり前だろ?」
木吉はそう言って笑った
「私は鉄平に興味なんかないから」
「日向先輩が好きなのは本当なんですか?」