第3章 冬
10月も終わり11月に入った
「最近寒いな」
「木吉先輩!手袋ないんですか?」
木吉の手は赤くなっている
「手袋無くしちゃってな‥」
「マフラーは?」
「マフラーはもともと持ってないんだよ俺」
「防寒着ないんですか?」
「まぁな」
木吉はそう言って笑った
「あの!」
里奈は自分が巻いていたマフラーを外した
「木吉先輩!私のマフラーでよければ使って下さい!」
「里奈が寒いだろ?」
「いいですから!巻いて下さい!」
「わかったわかった!ありがとな」
「あの‥木吉先輩」
「ん?どうした?」
木吉は里奈の方をチラッとみた
「クリスマスの日は暇ですか?」