第2章 プロローグ
ところでこの世界__ツイステッドワンダーランドでは
グレート・セブンというものがある。
グレート・セブンとは___ツイステッドワンダーランドで伝説となっている。〝この世界にかつて存在した偉大なる存在。〟
ナイトレイブンカレッジに通う生徒たちは、彼らに憧れを抱いている。
私の弟もこのグレート・セブンに憧れを抱いている。
彼らのようになろうと必死に頑張っているのを観察するのが楽しかったなぁ
○○○
『えええぇぇぇぇぇぇ!?』
職員室に行ったあと、クルーウェル先生の元に行く為に理科準備室に訪れた私はそこで、大きな声を出してしまった。
『私は入学式に参加しなくてもいいってどういう事ですか!?教えてくださいクルーウェル先生!』
「STAY! 吠えるんじゃない。確かに、君はまだここに来て浅いし、入学式も勉強として見てもらいたいが……」
『尚更どうしてですか!!私は可愛い可愛い弟を見たいんです!!』
「それが原因だ。」
『……え……』
「君が弟の写真を撮ることはもう分かっている。暴れ回る子犬には躾が必要だ。」
うっ!思考がバレてる…… だってだって可愛い弟の式典服が見れるんだよ!!!???そんなの写真撮らなきゃ損じゃん!!!!!
「聞こえてるぞ…子犬は大人しくこの問題集から課題に出す問題でも探してろ」
ひぃぃぃん 先生厳しいよぉぉ
『分かりました…クルーウェル先生…』
「Good girl! いい子だ」
クルーウェル先生に上手くまとめられてしまい、私は仕方なく課題に出す為に問題集を漁る羽目になった。