第5章 思い出した過去
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今、私が教えてるシルバー君はディアソムニア寮の寮生だ。
ディアソムニア寮は茨の魔女の高尚な精神に基づく寮だ。
グレート・セブンのうちの1つだ。
彼はキレイなシルバー色の髪の毛を揺らしながら、私に質問するのだ。
数分後__
シルバー君は何とか課題5枚中4枚は終わらせていた。
残り1枚は寮でやるそうだ。
シ「ヴァンヴァリア先生、ありがとうございます。」
私はクスッと笑い、彼のおでこに人差し指でつきながらこう言った。
『普段、優秀な君がどうして課題をやっていないか気になるけど…ちゃんと終わらすんだよ?』
私は微笑みながら言った。
彼は私の人差し指をぎゅっと握った。
彼の次の言葉に私は驚いてしまった。
シ「わざとです。先生に会いたくてわざとやってませんでした。」
え、この子素直すぎぃぃ!!!!
私はぽかんとした。
シ「…?聞こえませんでした?」
『十分な程に聞こえました!!!!』