第4章 ウワサの真偽
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私は過去を思い出した。
「ねー!お姉ちゃんいつになったら僕と遊べるの?」
私は笑いながらこう答えた。
『んー…来世かな?』
「えぇー!?来世っていつなのー?」
真剣に返してくれるヴェネットが面白くて、ついからかってしまった。
『うーん…そうだねぇ…私たちがお星様になって生まれ変わった時かな!』
「…どういうこと?」
純粋なヴェネットは言葉の意味が分からない。
『まだ、知らなくていいよ』
私は悲しい笑顔でそう答えた。
「面会のお時間は終わりです。」
看護師さんがそう言いながら、やってきた。
『もう、そんな時間なんだ…』
弟と話してるとあっという間だなぁ……
ヴィリルはヴェネットにそろそろお家に帰りなさいと言った。
「分かった!お姉ちゃんまた明日!」
『うん…〝また〟明日』
そうここは病院______