第12章 希望
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目を開けると白い天井にカーテン…そして消毒の匂いがする。
__ヴェネットがいた場所は病院のベットの上だった。
そうだ……俺はオーバーブロットした疲れの反動で倒れたんだ…
俺はゆっくり体を起こした、特に痛みも無くしんどいわけでもなかった。
ただの疲労で1日眠っていただけだった。
「…………っ!!!そうだ……姉さんは!?」
俺は姉さんがどうなったのか気になり、当たりを見渡した。
横を向くと、まるで普通に眠っていて今にも起きそうな姉さんがベットの上にいた。
「……良かった………いや、良くはないんだ……」
本当に良くはなかったが、そこに姉さんがいてくれることがヴェネットにとって嬉しかった。
ただ…姉さんは起きる気配もなく、本当にただ眠っているだけに見えた。