第11章 希望の裏には……
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ヴェネット視点
そもそも俺がこんなにも姉さんに執着してしまうのは、俺が物心ついた頃には両親という存在はいなかった。
気づいたら姉さんだけで、俺が頼れるのは姉さんだけで…愛情をくれるのも姉さんだけだった。
俺の家系が魔女だってことは自分で調べていたから分かっていた。
姉さんは完璧の魔女だった。
でも、姉さんは自身の与えられた運命を知らない。
なのに俺は____混じりものだった___
魔女の証は姉さんの髪の色。
通常の紫とは違いさらに深く濃い色だと魔女の血が強いという印だった。
それに比べ俺は赤黒い血のような髪の色だった。
これも、混じりものという証だったそうだ。
先代の子どもたちも兄が魔女で姉は混じりものだったらしい。
しかし、その混じりものも家族から愛されてきた。
混じりものは本来の魔女の助手として、手助けをして行けるようにさせられていた。
今となっては憎らしくも思えた。
そんな俺にとって支えだったのが姉さんしかいなかった。