第11章 希望の裏には……
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彼に薬が投与されて、僅か10秒で彼が少し苦しそうに呻き声をあげていた。
『…………っ…』
私は見たくなくて目をつぶった。
べ「さぁ、本来なら彼が死ぬ時間だ。」
ヴェ「……実験は成功だ。」
でも、そんな絶望は目の前で聞かされた。
目を開けて見えた視界には…
『っ!』
さっきまで歩けていなかった彼が嬉しそうに涙しながら元気に走っている姿を見てしまった。
(あぁ…彼はまだ幼い…確かに命が延びて長生きできることは嬉しいだろう…ただ、ヴェネットが彼に投与した薬はきっと永遠に長生きする事になる薬だ…)
そんなことを知らない彼はやがて生きることに飽きてきて…死を望むのだろう。でも…死ぬことを許されない体になってしまった彼は後悔することになってしまう…
あぁ、あの時ちゃんと止められていれば未来は変わったのかな…?
いや、変わったとしても私自身が変われなかったら意味が無い。
今よりもさらに酷くなる前にとめないと…