第10章 仮面は外せない
○○○
中には、ヴェネットが前から欲しがっていた靴と手紙が入っていた。
「姉さん…さすが僕のこと分かってる!この靴明日から学校で履いていこ!」
「それと、こっちは手紙かな…?」
ヴィリルのことだから、分厚い手紙でもくれるのかと思っていたが意外と薄い。
「姉さんはやっぱり可愛いなぁ…」
そう言いながらヴェネットは手紙を開けた。
「っ!!!???」
手紙を開けた瞬間に、少し大きめの爆発音と煙がでた。
きっと魔法がかかっていたのだろう。
ポンッ!と大きくもなく小さくもない音が鳴り中から手紙は勿論、小さな花びらを持つ花と、もうひとつの大きくも小さくもない箱が出てきた。
「……………なるほど…これは…魔法がかかってるのか。」
ヴェネットは箱と花を持ち上げて、マジマジと見た。
「……この花は……なんだろ……植物図鑑あったかな…それにこの箱はなんだろう…?」