第10章 仮面は外せない
フ「いいよぉ〜簡単な話だよ〜」
フ「まず〜エビスダイくんが〜部屋に入ってくんじゃん?その時にはもう俺はその部屋にいたんだ〜」
普通ならこのフロイドの説明だけでは、はぁ?となるはずだ。
しかし、ヴェネットは理解が早い。
「…なるほど、つまり…僕が部屋に入ってきた時には皆は魔法で透明になっていて、サプライズ風にあのような事をした。」
フ「そーいうこと〜エビスダイくん話早くて助かるぅ〜」
「だから…何回も電気が消えたりついたりしてたんだ。」
「でも…少し気になることがユウ君はどうやって隠れてたんだ?」
ヴェネットはユウの方に体を向けて、言葉を放った。
ユ「……確かに僕は魔法が使えない…でも、簡単な話です!」
ユウは笑顔で言った。
ユ「ずっと貴方の後ろにいました!」
平気で背後にいたのを堂々と笑顔で言うあたりサイコパスだとヴェネットは少し思った。
「どうして僕は気づけなかったんだろ?」
ユ「それは…僕は比較的…影が薄いので…その…」
聞いちゃ行けないことを聞いてしまったかもしれないな…
だが、影が薄くても普通は俺なら気づける。
急所の背後に人がいると直ぐに察知出来たはずなんだが…どうして気づけなかった?……なるほど…予測でしかないが、誰かがユウ君の気配を薄くさせる魔法でも使ったか…