第10章 仮面は外せない
「!!勝手に…?」
部屋の電気がついた。
「なんだこれ…?」
そこには火が灯っている蝋燭を刺した1人用サイズのワンホールケーキがポツンと置かれていた。
さっきまでは確かに無かった。
暗闇になった時に誰かが悪戯で置いたのか?
ヴェネットはまるで誰かに誘導されるように灯されていた蝋燭に息をふきかけていた。そして火が消えると同時にまた電気が消えた。
「……どういうことなんだ…?」
ぼそっとヴェネットは呟いた。
?「こういうことだよ。」
それに誰かが答えた。
「!!!!…誰だ!?」
「「「「「「「「「HappyBirthday!!」」」」」」」」」
その声とともに、部屋の電気がついた。
ヴェネットは少し眩しそうにし、目を開けると驚いた。
「!!え??」