第3章 〝誇張されていく噂話〟
そんな〝ウワサ話〟が最初は小さかったものがだんだんと__
誇張されていき遂には、
『金色の花の蜜を吸うと、若返る』 と言われていた。
そんな話が絶えなかった。
○○○
監督生視点
監「ねぇ、今ウワサのヴィルヘルム寮ってなに?」
グ「俺様も知らないんだぞ!」
グリムに、聞いても分からないよねぇと思いながらエース辺りに聞いてみようかな。
『私たちの寮が気になるの?』
監「!!!!」
いきなり背後から女の人が現れた。
足音も気配も感じなかった監督生は鼓動が早くなっていた。
監督生が見た女の人は、どうやらこの学園の先生らしい。
綺麗な深紫色のボブショートにまるで猫のようなキラキラした金色の目に唇は少し薄めのグロスが艶めいていた。耳元には光り輝くピアスがよく似合っていて、思わず見とれてしまった。
グ「お前は誰なんだぞ!?」
そんなグリムの声で気がついた。
さっき言ってた〝私たちの寮〟に疑問を抱き始めた。