第1章 プロローグ
窓1つない薄暗い部屋に二つの影が落ちた。
?「ほぉ、これはこれは──」
激しく燃え上がった炎に、うっすらと青年らしき人影が浮かび上がる。
?「また政府が性懲りもなく、新しい審神者を送り込んできたようだね」
?「政府の犬ごときに儂の術は解けまい。いずれ衰弱して・・・と、その前にあやつらに始末されるやもしれんな──」
チラッと廊下の隅に目をやるも既に気配は消えていた。
「──ふふ、さぁ我らを楽しませてくれよ " 人間 "」
躯の奥底から込み上げてくるこの感情は憎悪か
はたまた高揚か────
血濡れた口許は愉快そうに不気味な三日月を描くのであった。