サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う2
第8章 …
「……ごめん」
「謝ることは無い。全部の人生だ」
ナイチンゲールはそう言って無理に笑顔を作った。
私が一番いきなりの転生うんたら展開に驚いてるけど。
「あ……転生したら記憶も消えちゃうのかな」
「場合によるが、大半は消えるな。だが、魂は同じものを使うから、好きなものなどは似てくるはずだ」
あぁ、ここはファンタジー系小説とは違ってちゃんと言い伝えっぽい何かに沿ってるのか。
「、準備が出来たぞ」
…私はどうなるんだろう。
そんなくだらない不安が今さら込み上げてきた。
「あぁ、大丈夫だよ。ちゃんと人間になれるように工夫しておいたから」
さぁ、おいで。と、荘園の主は部屋の中を指差した。
「はーい……ナイチンゲール、じゃあね!!」
手を振って部屋の中に入ろうとしたとき、ナイチンゲールに腕を掴まれた。
「……?」
「あぁ、すまない、なんでもないんだ。じゃあな」
ナイチンゲールの仮面の下から、水滴が垂れる。
「…っ、じゃあね!」
目が熱くなった。
泣いちゃ駄目だ。これは私が決めた、決めてしまったことなんだから。
部屋の中は白く眩しい光に包まれていた。
うおっ、すげぇ、目が開けない。
「私が誘導してあげよう」
その声と同時に、荘園の主の手が私の手を握り、なんかよく分からない場所に誘導される。
「このベッドに横たわって」
あ、ベッドなんか。
「あぁ、その前に……このベッドに横たわった瞬間にの命は終わり、新たな生命になる準備が始まる。最後にここの人に伝えたい事はあるか?」
「みんなに、いじめ駄目絶対、と伝えてくれると…」
「ふっ……分かったよ。では、横になってくれ」