サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う2
第4章 あっれ…おかしいな
「嫌いになるよ。やめて」
出来るだけ睨んで言う。
「へぇ?私のことをもともと嫌っているのに、どうやって嫌うんですか?」
「口もきかなくなるよ」
「貴女にそんなことが出来るんですか?」
「……」
うん、出来ない。私には残念ながら、出来ない。
「ばか……っ」
こんな話をしてないで大声で助けを呼びたい。逃げたい。
なのに、それが出来ない。
おのれ謝必安、睡眠薬なんか飲ませて…っ!
「ジャッ、ク……」
いつもなら一瞬で起きてくれるのに、起きてくれない。
まさかジャックも睡眠薬を!?
「ジャックには睡眠薬なんて盛っていませんよ。ただ、疲れがたまっているだけです」
「じゃあ心配でさらにジャックを疲れさせることになるからやめてよ」
「それは嫌です」
「なんで?」
泣くな、泣いたら負けだ。
「…ずっと前から、貴女が欲しかったんですよ」