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chocolate fondue
第2章 princess
そこには深い切り傷が刻まれていた
紅い血が流れ落ちていく
「…」
大丈夫か?と聞きたかったが、声に出すことは出来なかった
「名誉の負傷ってヤツね…」
そう言って、少女は弱々しく微笑んだ
僕は携帯で救急車を呼び、少女の傷口をハンカチで応急措置を施した
「姫…」
気がつけば、そう呼んでいた
理由は分からない
ただ、そう呼ばずにはいられなかった
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